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農地の区画(筆ポリゴン)と登記所備付地図データ(筆界・地番)を重ねて比較
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「筆ポリゴン」(農林水産省が衛星画像等から整備した農地の区画情報)と、「登記所備付地図データ」 (法務省が公開する登記上の筆界・地番の図面)は、しばしば混同されますがまったく別のデータです。 本ツールは両者を同じ地図の上に重ねて表示し、実際にどれだけ一致・不一致があるかを確認できます。
また、登記筆界データは市区町村によって「公共座標系」(現実の地図に正しく重なる)と「任意座標系」 (位置がずれる古い図面)の割合が大きく異なります。地点情報には市区町村ごとの地籍調査進捗率も表示し、そのエリアの登記筆界データがどれだけ信頼できそうかの目安を示します。
実際の境界(筆界)を確定するには、土地家屋調査士による筆界確認・登記が必要です。本ツールは地図上の概略比較・学習目的の参考表示です。
登記簿に記載された面積(公簿面積)は、実際に測量した面積と一致しないことがよくあります。 公簿面積より実測が広い状態を「縄延び」、逆に狭い状態を「縄縮み」と呼びます。 特に農地・山林では、明治期の地租改正時の測量精度の限界や、当時の税負担を軽減する目的での過少申告の名残から、縄延びが多く見られると言われています。
本ツールで地点をクリックすると、筆ポリゴン・登記筆界それぞれの概算面積が自動計算されます。 区画の切り方(耕地のまとまり vs 登記上の1筆)が異なるため厳密な比較ではありませんが、大きな乖離があれば 「この土地は縄延び・縄縮みがあるかもしれない」という当たりをつける手がかりになります。 正確な面積を確定するには、土地家屋調査士による確定測量が必要です。
相続前に地籍調査の進捗と筆ポリゴン・登記筆界のズレを確認しておくと、分割・売却時にかかる測量の費用や期間の見通しが立てやすくなります。
境界が不明瞭だと契約・転用手続きが長引くことがあります。登記筆界データの座標系(公共座標系か任意座標系か)を事前に確認しましょう。
現地測量前に対象地域の座標系・精度区分・地籍調査進捗率を把握しておくことで、既知点の有無や公共座標系への接続方法など作業計画を立てやすくなります。
「農地」と「登記」という異なる目的で作られた2つの地図データを比較し、なぜズレが生じるのかを考察する探究学習の題材に使えます。
全国1,741市区町村のうち、地籍調査が完了(100%)しているのは384市区町村(約22%)。一方、まだ全く着手されていない(0%)自治体も57あります(全国平均53.8%)。 地図をクリックせずに、気になる市区町村の進捗率をここで検索できます。
| 市区町村 | 地籍調査進捗率 |
|---|---|
| 群馬県上野村 | 0% |
| 群馬県下仁田町 | 0% |
| 群馬県片品村 | 0% |
| 埼玉県戸田市 | 0% |
| 埼玉県皆野町 | 0% |
| 埼玉県長瀞町 | 0% |
| 埼玉県寄居町 | 0% |
| 千葉県銚子市 | 0% |
| 千葉県八街市 | 0% |
| 千葉県匝瑳市 | 0% |
| 千葉県九十九里町 | 0% |
| 千葉県横芝光町 | 0% |
| 千葉県御宿町 | 0% |
| 東京都武蔵野市 | 0% |
| 東京都清瀬市 | 0% |
出典: 国土交通省 地籍調査Webサイト「市区町村別進捗率一覧」(令和7年度末時点)。市区町村コードの単位で集計しているため、政令指定都市は市全体と区が別行で表示される場合があります。
各データは公開情報で、登記・公的証明の機能はありません(経験則・要検証:座標系による表示可否の判定はデータ提供元の仕様に基づく簡易的なものです)。
Q. 「筆ポリゴン」と「登記の筆(筆界)」は何が違いますか?
筆ポリゴンは農林水産省が耕地面積調査等のために衛星画像等をもとに整備した「農地の区画情報」で、法的な境界を示すものではありません。一方、登記所備付地図データ(法務省)は登記上の「筆」の筆界・地番を示す図面ですが、これも図面自体に証明力(法的な境界の確定効力)はありません。両者は作成目的・作成方法が異なる別々のデータのため、境界線が完全には一致しないことがあります。
Q. この地図の境界線を法的な証拠として使えますか?
使えません。筆ポリゴン・登記所備付地図データのいずれも、法的な境界(筆界)を確定する証明力を持ちません。実際の境界を確定するには、土地家屋調査士による筆界確認や、法務局での地積測量図の確認が必要です。本ツールは概略の把握・学習目的の参考表示です。
Q. 登記筆界のデータが表示されない地点があるのはなぜですか?
登記所備付地図データには「公共座標系」(現実の地図に正しく重なる)と「任意座標系」(古い公図由来で位置がずれる)があり、本ツールは位置がずれる任意座標系のデータを表示していません。任意座標系の割合が高い市区町村ほど、表示される筆界が少なくなります。目安として、市区町村ごとの地籍調査進捗率を地点情報に表示しています。
Q. 精度区分(甲一・乙三など)とは何ですか?
地籍調査の測量精度を表す公式区分(国土調査法施行令)です。甲一が最も精度が高く(位置誤差2cm)、乙三に向かって精度が下がります(乙三は位置誤差100cm)。甲は都市部、乙は農地・山林部に多く割り当てられる傾向があります。
Q. 筆ポリゴンのデータはどれくらい新しいですか?
筆ポリゴンは年1回、農林水産省が更新しており、本ツールは最新の令和8年度(2026年度)公開版を表示しています。各区画には整備年度・前回更新年度の情報が付与されています。
Q. 「縄延び」「縄縮み」とは何ですか?
登記簿に記載された面積(公簿面積)が、実際に測量した面積より小さい状態を「縄延び」、逆に大きい状態を「縄縮み」といいます。特に農地・山林では、明治期の地租改正時の測量精度の限界や、税負担軽減を目的とした過少申告の名残から縄延びが多く見られます。本ツールで地点をクリックすると筆ポリゴン・登記筆界それぞれの概算面積が表示され、大きな乖離があれば縄延び・縄縮みの目安として参考にできます(区画の切り方が異なるため厳密な比較ではありません。正確な実測には確定測量が必要です)。
Q. 地籍調査の進捗率が低い地域では何が問題になりますか?
地籍調査が未実施の地域では、登記所備付地図データの多くが「任意座標系」(位置がずれる古い公図)にとどまり、正確な境界をGIS上で把握できません。土地の売買・相続・分筆の際に境界確定測量(土地家屋調査士による)が別途必要になりやすく、隣接地との境界立会いに時間や費用がかかる傾向があります。ページ内の市区町村別ランキングで、対象地域の進捗率を事前に確認しておくと手続きの見通しが立てやすくなります。
農林水産省が衛星画像等から整備した農地の区画情報。耕地面積調査の母集団として利用され、法的な境界とは無関係。
登記された土地の1筆(1区画)ごとの境界線。公的な確定には土地家屋調査士による筆界確認・登記手続きが必要。
法務省が公開する、登記所に備え付けられた地図(14条1項地図・地図に準ずる図面)のデジタルデータ。地図表示専用で証明力はない。
公共座標系(平面直角座標系)は現実の測地系に対応した座標系で地図に正しく重なる。任意座標系は独自の基準で作られた古い図面に多く、現実の地図とは位置がずれる。
国が推進する、土地一筆ごとの所有者・地番・地目・境界・面積を調査・測量する事業。完了地域ほど登記所備付地図データが公共座標系・高精度になりやすい。
登記簿の公簿面積と実測面積の差。実測が公簿より大きい状態が「縄延び」、小さい状態が「縄縮み」。明治期の地租改正時の測量誤差や、税負担軽減目的の過少申告が主な原因とされる。
登記簿に記載されている土地の面積。実際に測量した「実測面積」とは一致しないことが多く、特に地籍調査が未実施の農地・山林で乖離が大きい傾向がある。