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バスの時刻表オープンデータで「本当に通えるか」を診断(徳島市パイロット版)
「バス停は近くにあるのに、実際には通院できない」——そんな見かけ上の交通空白を、公共交通の時刻表オープンデータ(GTFS)を使って診断するツールです。 直線距離ではなく、実際の便・乗換を考慮した実効到達圏で「朝9時に家を出て、θ分以内に 医療機関へ着けるか」を判定します。
地図をクリックすると、その地点から最寄りの医療機関までの具体的な行き方(徒歩→乗車系統→ 到着時刻)を表示します。まずは徳島市から公開し、今後対応都市を拡大していく予定です。
Q. このツールは何を診断していますか?
公共交通(バス)の時刻表オープンデータ(GTFS)を使い、「バス停は近くにあるが、実際には医療機関へ通える便がない・時間がかかりすぎる」という"見かけ上の交通空白"を診断します。単なる距離ではなく、実際の時刻表・乗換を考慮した実効到達圏で判定している点が特徴です。
Q. 「9時発」「θ分以内」とは何ですか?
朝9時に自宅(またはクリックした地点)を出発した場合に、最寄りの医療機関へ何分で到達できるかを計算しています。θ(15/30/60分)はその許容時間で、地図の色分け(緑=到達可能・赤=到達困難)はθを基準にしています。現時点では平日9時発のみに対応しており、14時・19時発や他の時間帯は今後の拡張予定です。
Q. なぜ最初は徳島市だけなのですか?
本ツールは複数都市への展開を計画していますが、まず1都市で仕組みを検証してから広げる方針としています。徳島市を選んだのは、市バス路線が充実し鉄道網が薄いため公共交通の実効性が分かりやすいことが理由です。対応都市は今後拡大予定です。
Q. データの出典と限界は?
時刻表はGTFSデータリポジトリ(gtfs-data.jp、CC BY 4.0)の徳島市営バス・上八万コミュニティバス・応神ふれあいバスの3路線データ、人口は国土数値情報「250mメッシュ別将来推計人口データ」(令和6年推計、CC BY 4.0)、医療機関はOpenStreetMap contributors(ODbL)を使用しています。徳島市内には民間の徳島バス(株)も運行していますが、路線範囲が広域で複雑なため現バージョンには含まれていません。そのため徳島バスのみが運行するエリアは実際より不便に表示される場合があります。また調査の過程で、合併地区(上八万・応神)を走る地域バスは、市バスの主要路線network(本線)まで徒歩800m圏内に接続点がなく、路線はあっても中心部への実質的なアクセスが乏しいことが分かりました。
Q. 徒歩の時間はどう計算していますか?
停留所間・停留所と施設・停留所と診断地点の徒歩時間は、直線距離に迂回係数1.3を掛け、歩行速度4.0km/hで換算した推定値です。実際の道路網に沿った経路ではないため、川や高低差がある地形では実際の所要時間と差が生じることがあります。
Q. 運行情報は保証されますか?
いいえ。本ツールは公開されている時刻表オープンデータに基づく参考情報であり、実際の運行(遅延・運休・臨時ダイヤ)を保証するものではありません。外出前には必ず公式の時刻表・運行情報をご確認ください。
General Transit Feed Specification。公共交通の時刻表・経路を標準形式で記述するオープンデータ規格。世界的に採用されており、日本ではgtfs-data.jp等で公開が進んでいる。
国土を経緯度で規則的に分割した区画(JIS X0410)。本ツールは4分の1地域メッシュ(約250m四方)を使い、人口を按分して集計している。
国が2024年に「交通空白解消本部」を設置し重点的に取り組む政策課題。公共交通が無い、または実質的に使えない地区・生活を指す。