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旧国名73国・633郡の境界と石高・村数を地図で可視化。五畿七道と石高の2つの視点で切り替え
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国をクリック
石高・郡一覧・現在の都道府県を確認しよう
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「令制国マップ」は、律令制のもとで定められた地方行政区画である令制国(旧国名)の境界を、幕末期の史料をもとに地図上に再現するツールです。 本州・四国・九州・佐渡・壱岐・対馬にまたがる73カ国・633郡を対象に、 国・郡それぞれの石高(こくだか)や村数を確認できます。
地図の塗り分けは「五畿七道」(畿内・東海道・東山道・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道の8区分)と「石高」(生産力の段階別カラー)の2つのビューを切り替えて表示できます。 「甲斐=山梨県」「近江=滋賀県」のように、旧国名と現在の都道府県の対応を 地図で直感的に学べます。
令制国(りょうせいこく)は、7世紀後半〜8世紀初頭に整備された律令制のもとで 設置された地方行政区画です。伝統的には全国68カ国に分けられ、 「山城」「甲斐」「肥後」のように、多くは現在も地名・特産品・方言の呼び名として 使われています。廃藩置県(1871年)を経て府県制に統合されるまで、 1000年以上にわたって地域を表す基本単位であり続けました。
令制国はさらに「五畿七道(ごきしちどう)」という広域区分にまとめられました。 都(平城京・平安京)を取り囲む5カ国を畿内、 そこから放射状に伸びる7つの街道沿いの国々を東海道・東山道・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道と呼びます。「道」は交通路の名称であると同時に、 国々を束ねるグループ名としても機能しました。
律令制のもとでは、令制国の下に「郡(こおり)」、さらにその下に「里(のち郷)」「村」 を置く階層的な地方行政制度(国郡里制)が敷かれました。中央から派遣された国司が 国を治め、郡は在地の豪族から任じられた郡司が管理しました。 本ツールが表示する石高や村数は、この国・郡の枠組みにもとづいて幕末期の史料から 集計されたものです。
Q. 令制国とは何ですか?
律令制のもとで7〜8世紀に定められた地方行政区画で、「旧国名」とも呼ばれます。江戸時代まで長く使われ、1871年(明治4年)の廃藩置県以降に現在の都道府県へと再編されました。「甲斐(山梨県)」「近江(滋賀県)」のように、現在も地名や特産品の呼び名として残っています。
Q. 五畿七道とは何ですか?
令制国を地理的にまとめた広域区分で、都に近い5カ国「畿内」と、そこから放射状に伸びる7つの街道沿いの国々「東海道・東山道・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道」を合わせた呼び方です。「道」は交通路であると同時に、国々のグループ名としても使われました。
Q. なぜ国の数が73あるのですか?教科書では68カ国と習いました。
本ツールが使用する史料は幕末〜明治初年(1868年前後)のデータで、この時期に陸奥国・出羽国がそれぞれ5カ国・2カ国に分割された後の区分(陸奥・陸中・陸前・岩代・磐城・羽前・羽後)を反映しています。伝統的な68カ国から陸奥・出羽の2カ国を除き、分割後の7カ国を加えると73カ国になります。
Q. 地図の境界はどのくらい正確ですか?
境界線は2015年時点の「農業集落境界データ」をもとに、幕末期の村がどの国・郡に属していたかを集落単位で近似的に復元したものです。そのため郡・国の輪郭は当時の正確な境界そのものではなく、現代の集落境界による近似である点にご注意ください。
Q. 対馬の石高が0石なのはなぜですか?
対馬藩(対馬国)は耕地が乏しく、江戸幕府から通常の「石高」ではなく朝鮮貿易などを考慮した特別な待遇(対馬府中藩の名目高など)を受けていました。実際の田畑の生産力に基づく石高評価の対象外だったため、本データでは対馬の石高が0として扱われています。史料の欠損や集計エラーではありません。
Q. 北海道や沖縄は表示されないのですか?
はい。本ツールが使用する原データは本州・四国・九州・佐渡・壱岐・対馬を対象としており、北海道(当時の蝦夷地)と沖縄(当時の琉球王国)は令制国・郡制の対象外だったため収録されていません。
Q. 郡境が最初から表示されないのはなぜですか?
郡単位のデータは全国633郡分と容量が大きいため、初期表示では読み込まず、「郡境を表示」ボタンを押したとき、地図を拡大したとき(目安ズームレベル7以上)、または国をクリックして選択したときに読み込む仕組みにしています。
律令制のもとで定められた地方行政区画。「旧国」「旧国名」とも呼ばれ、廃藩置県後の府県制に置き換えられるまで長く使われた。
令制国を束ねる広域区分。都を囲む畿内(5カ国)と、そこから伸びる東海道・東山道・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道の7つの「道」を合わせた呼び方。
令制国の下に「郡(こおり)」、さらにその下に「郷」「村」を置く地方行政の階層制度。本ツールの国・郡の区分もこの制度に基づく。
田畑の生産力を米の収穫量(石)に換算して表した数値。江戸時代には年貢や大名の格式を測る基準として使われた。1石はおよそ大人1人が1年に食べる米の量に相当するとされる。
令制国の下に置かれた行政区画。現在の「郡(ぐん)」の直接の起源で、市町村合併が進んだ現在でも郡名として名残をとどめている地域が多い。
奈良時代に整備された「国-郡-里(のちに郷)」の三段階の地方行政区画。本ツールが扱う国・郡の枠組みの原型となった。
教育現場での活用アイデアをまとめました。
五畿七道モードで地図を眺めながら、自分の住む都道府県が旧国名でどう呼ばれていたかを調べる社会科の授業。
進め方:
議論テーマ例:
石高モードの色分けから、幕末期にどの地域の生産力が高かったかを読み取り、江戸幕府や諸藩の力関係を考察する探究学習。
進め方:
議論テーマ例:
本ツールの国・郡境界データは、人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)が公開する 『幕末期近世村領域データセット』(本田謙一氏「幕末期近世村領域データ」をもとに作成)を 加工して作成しました。同データセットのライセンスは、クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0 国際(CC BY-SA 4.0)です。
原典データの境界の一部は、農林水産省「農業集落境界データ」(公共データ利用規約 (PDL1.0)に基づき利用)を加工して作成されています。
ベースマップ:国土地理院 淡色地図
本ページで配信する令制国・郡ポリゴンデータ(原典データセットを加工した派生データ)自体も、 CC BY-SA 4.0 のもとで提供します。
※ 地図の境界は2015年時点の農業集落境界データに基づく近似であり、幕末当時の正確な国境・郡境を 示すものではありません。北海道(蝦夷地)・沖縄(琉球)は原データセットの収録対象外です。 教育・学習目的での参考としてご活用ください。