オープンデータで見る地球
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🌍このカタログとは?
「オープンデータで見る地球」は、GIS(地理情報システム)で使えるオープンデータを実務者の視点でまとめたカタログです。
地形・地質・地震・海洋・行政区域など、分野ごとにデータの特徴・ライセンス条件・ QGIS連携情報を整理しています。「このデータは商用利用できるの?」 「QGISでどうやって読み込むの?」といった実務上の疑問に答えます。
本サイトはデータセットの紹介カタログであり、データ自体の再配布は行いません。 各データは公式サイトからダウンロードしてください。
📋掲載データセット一覧(全13種)
⛰️ 地形・標高データ(4種)
地形・標高データ(DEM: Digital Elevation Model)は、GIS解析の最も基本的なデータです。 等高線の生成、傾斜分析、CS立体図の作成、洪水シミュレーション、ドローン飛行計画など 幅広い用途で使われます。
- Copernicus DEM GLO-30
- EU コペルニクス計画が提供する全球30m解像度の標高データ。GeoTIFF形式で無料配布され、 商用利用も可能。QGISでタイルを結合して利用します。洪水リスク評価やCS立体図作成に最適です。
- SRTM 標高データ(NASA / USGS)
- 2000年にスペースシャトルのレーダーで取得された30m/90m解像度の標高データ。 パブリックドメインのため著作権表示なしで利用可能。北緯60度〜南緯56度をカバーし、 世界で最も広く利用されているDEMの一つです。
- 基盤地図情報 数値標高モデル(国土地理院)
- 日本全国を5m/10mメッシュでカバーする高精度標高データ。航空レーザ測量に基づく5mメッシュは 精度±0.3mで、建物一つ一つや小さな谷まで表現可能。日本国内の地形解析はこれが第一選択です。
- OpenTopography
- 世界中のLiDAR点群・DEM・DSMデータを集約したポータルサイト。NASAやUSGSなど多機関のデータに ワンストップでアクセスでき、REST API経由でのデータ取得にも対応。1m級の超高解像度データが必要な場合に。
🪨 地質データ(1種)
地質データは地面の下の岩石・地層の種類や年代を示します。 土木・建設工事の地盤評価、防災計画、環境アセスメントなど、地盤に関わる実務の基礎資料です。
- 20万分の1 シームレス地質図(産総研)
- 産業技術総合研究所 地質調査総合センターが作成した日本全国の地質図。 岩石の種類・年代・構造を色分けで表示し、花崗岩・堆積岩・変成岩などの分布がわかります。 Shapefile/GeoJSON形式でQGISに直接読み込み可能。タイル版はWebブラウザで閲覧できます。
🌋 地震・断層データ(4種)
地震・断層データは、震源位置・マグニチュード・断層の位置と種類を含みます。 地震ハザードマップの作成、プレートテクトニクスの教育、防災計画の基礎資料として使われます。
- ISC-GEM 地震カタログ
- 国際地震学センター(ISC)が管理する1904年以降のM5.5以上の地震カタログ。 震源位置・深さ・マグニチュードが統一基準で再計算されており、地震研究の国際標準データです。 CC-BY 4.0ライセンスで商用利用可能。
- USGS 地震データ(ComCat)
- 米国地質調査所(USGS)が提供するリアルタイム地震データ。GeoJSON形式のAPI経由で 最新の地震情報を即座に取得でき、Webアプリへの組み込みに最適。パブリックドメインで制限なし。
- GEM 世界活断層データベース
- Global Earthquake Model Foundationが作成した世界中の活断層データベース。 断層の位置・種類(沈み込み帯・横ずれ断層・衝突帯)・滑り速度などの属性情報を持ち、 GeoJSON/Shapefile形式で提供。CC-BY 4.0ライセンス。
- GlobalCMT 地震メカニズム
- 世界の中〜大規模地震のメカニズム解(発震機構)を集めたカタログ。 ビーチボール図(白黒の丸い図)で逆断層・正断層・横ずれ断層の種類がわかります。 地震学の研究・教育に不可欠なデータセットです。
🌊 海洋データ(2種)
海洋データは海底地形、海岸線、海底地名など海に関する情報を含みます。 海洋研究、航路計画、海底ケーブル敷設、環境アセスメントなどに利用されます。
- GEBCO 海底地形
- 国際水路機関(IHO)と政府間海洋学委員会(IOC)が管理する海底地形データの決定版。 15秒角(約450m)メッシュで全球の海底深度をカバー。GeoTIFF/NetCDF形式で QGISに直接読み込み可能。海底ケーブルルート検討や海洋GIS教材に最適です。
- GSHHG 海岸線データ
- NOAA/ハワイ大学が管理する世界の海岸線・河川・湖沼のベクタデータ。 5段階の解像度(full〜crude)で提供され、GISで白地図を作成する際の基本データです。 LGPL ライセンスで商用利用可能。Shapefile/NetCDF形式。
🗺️ ベースマップ・行政区域(2種)
ベースマップは地図アプリの背景として使うタイル画像、行政区域データは 市区町村・都道府県の境界ポリゴンやインフラ情報です。 あらゆるGISプロジェクトの基盤として使われます。
- 地理院タイル(国土地理院)
- 標準地図・淡色地図・航空写真・色別標高図・傾斜量図など多数のタイルを無料提供。 日本国内のWebGISアプリの背景地図として最も広く使われています。 政府標準利用規約2.0に基づき商用利用可能。XYZタイルとしてQGISやLeaflet/MapLibreに追加できます。
- 国土数値情報(国土交通省)
- 日本のGISデータの宝庫。行政区域・道路・鉄道・土地利用・災害危険区域など 100種類以上のデータセットを無料で提供。Shapefile/GeoJSON/GML形式で QGISに直接読み込み可能。日本のGIS分析に必須のデータソースです。
📖使い方
- カテゴリを選ぶ: 地形・地質・地震など、 目的に合ったカテゴリのタブをクリックしてデータを絞り込みます。
- キーワードで検索: データセット名・提供元・ タグで自由に検索できます。
- カードをクリック: 詳細パネルが開き、 メタデータ・ライセンス・QGIS連携メモを確認できます。
- 公式サイトへ: 「公式サイトでデータを見る」 ボタンからデータ提供元に直接アクセスできます。
⭐実務者評価(★)について
各データセットに付けている★評価は、測量・GIS実務者の視点から 以下の基準で総合的に判断したものです。
- データ品質: 解像度・精度・網羅性
- 入手しやすさ: ダウンロード手順の簡単さ・ユーザー登録の要否
- ツール互換性: QGIS等のGISソフトでの読み込みやすさ
- ライセンスの明確さ: 利用条件がわかりやすく公開されているか
- 更新頻度: データが継続的にメンテナンスされているか
💡オープンデータの活用シーン
防災・ハザードマップ作成
DEMデータ(Copernicus DEM・基盤地図情報)から傾斜分析を行い、土砂災害リスクを評価。 地震データ(ISC-GEM・USGS)と活断層データ(GEM)を重ね合わせて地震ハザードマップを作成できます。
海洋調査・航路計画
GEBCOの海底地形データで水深を把握し、GSHHGの海岸線データで陸海境界を確認。 海底ケーブル敷設ルートの検討や船舶の安全航路計画に活用できます。
土木・建設の地盤評価
シームレス地質図で建設予定地の岩盤種類を確認し、DEMから傾斜・地形を分析。 トンネル掘削やダム建設の事前調査で地質リスクを定量的に評価できます。
都市計画・地域分析
国土数値情報の行政区域・道路・鉄道データと人口メッシュを組み合わせて 交通アクセス分析や商圏分析を実施。地理院タイルを背景地図として活用できます。
地震研究・教育
ISC-GEMカタログの震源分布から環太平洋火山帯の構造を学習。 GlobalCMTのビーチボール図で断層メカニズムを理解し、GEMの活断層データで プレートテクトニクスを可視化できます。
環境モニタリング
SRTMやCopernicus DEMの標高データから流域解析を実施し、河川の集水経路を算出。 GSHHGの河川・湖沼データと組み合わせて水資源の分布を把握できます。
❓よくある質問(FAQ)
GISオープンデータとは何ですか?▼
GISオープンデータとは、地理情報システム(GIS)で利用できる無料公開データのことです。 政府機関や国際機関が標高・地質・地震・海洋などの地球科学データをインターネット上で公開しており、 誰でもダウンロードしてQGISやArcGISなどのソフトウェアで分析・可視化できます。 データによってライセンス条件が異なるため、商用利用や再配布の可否は個別に確認が必要です。
DEMデータ(数値標高モデル)はどれを使えばいいですか?▼
日本国内の地形分析には基盤地図情報 数値標高モデル(国土地理院、5m/10mメッシュ) が最も高精度でおすすめです。世界全体を対象にする場合はCopernicus DEM GLO-30(30m解像度、商用利用可)が最適です。著作権表示なしで使いたい場合は パブリックドメインのSRTM(30m/90m)が便利です。 1m級の超高解像度が必要な場合はOpenTopographyのLiDARデータを検討してください。
商用利用できるデータはどれですか?▼
本カタログの13データセットのうち、以下が商用利用可能です: Copernicus DEM、SRTM(パブリックドメイン)、基盤地図情報、GEBCO、ISC-GEM(CC-BY 4.0)、 USGS地震データ(パブリックドメイン)、GEM活断層(CC-BY 4.0)、GSHHG(LGPL)、 地理院タイル、OpenTopography(CC-BY 4.0、データによる)、国土数値情報。 一方、シームレス地質図とGlobalCMTは学術利用中心で商用利用には制限があります。 最新の利用条件は各提供元の公式サイトでご確認ください。
QGISでこれらのデータを使うにはどうすればいいですか?▼
データ形式によって読み込み方が異なります。GeoTIFF(DEM等)はQGISにドラッグ&ドロップで読み込めます。Shapefile/GeoJSON(地質図・行政区域等)も同様に直接読み込み可能です。CSV(地震データ等)は「デリミテッドテキストレイヤ」として緯度経度を指定して読み込みます。タイル画像(地理院タイル等)は「XYZタイル」としてURLを登録して追加します。 各データセットの詳細な手順はカタログ内の「QGIS連携」メモを参照してください。
地震データのビーチボール図とは何ですか?▼
ビーチボール図(発震機構解)は、地震の断層運動の方向を白黒の丸い図で表現したものです。 黒い領域が圧縮方向、白い領域が引張方向を示します。パターンの違いで 逆断層型(上下が黒)・正断層型(左右が黒)・横ずれ型(斜めに黒)を識別でき、 プレート境界の応力場や断層の種類を視覚的に理解できます。 GlobalCMTカタログにはこの情報が含まれており、地震学の研究・教育に使われます。
日本で使えるGISデータにはどんなものがありますか?▼
日本国内向けの主要なGISオープンデータには以下があります:基盤地図情報(国土地理院、5m/10m標高データ)、地理院タイル(標準地図・航空写真・標高図などの背景地図)、シームレス地質図(産総研、日本全国の地質図)、国土数値情報(国土交通省、行政区域・道路・鉄道・土地利用など100種類以上)。 これらはすべて無料で利用でき、QGISで直接読み込み可能です。
📊掲載データの出典
- GEBCO Compilation Group — gebco.net
- Copernicus DEM — spacedata.copernicus.eu
- NASA / USGS SRTM — usgs.gov
- 国土地理院 — gsi.go.jp
- 産業技術総合研究所 地質調査総合センター — gsj.jp
- 国土交通省 国土数値情報 — nlftp.mlit.go.jp
- ISC / GEM Foundation / USGS / GlobalCMT
※ 各データセットのライセンス・利用条件は提供元の公式サイトでご確認ください。 本カタログの掲載情報は参考情報であり、最新の利用規約は提供元が優先されます。