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国ごとの移民の流れを地図で可視化(国連 International Migrant Stock 2024)
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いま世界では約3億人が、生まれた国とは別の国で暮らしています(2024年・国際移民ストック)。 このマップは、その移民がどの国に集まり、どの国から出ているか、そして国どうしのつながり(誰がどこへ)を地図で可視化したものです。
最も多く移民を受け入れているのは米国(5,240万人)。 最も多く送り出しているのはインド(在外1,853万人)。 日本は受入が約341万人、海外で暮らす日本出身者が約101万人です。
※これは年ごとの移動量ではなく「移民ストック(累積)」です。日本国内の人口移動マップ(転入超過=年間フロー)とは性質が異なります(姉妹コンテンツ)。
各国を青(移民を受け入れている国)と赤(海外へ送り出している国)で塗り分けます。 色が濃いほど規模が大きく、ひと目で世界の移民の受け皿と供給源が分かります。
国を選ぶ(地図クリックまたはプルダウン)と、その国の移民の出身国と在外移民の居住先を、ランキングと世界地図の弧線で表示します。 さらに移民の年齢構成(2020年・0-14/15-29/30-64/65歳以上)も確認でき、相手国をクリックすればさらにたどれます。
地図の下に、各国の受入移民ストックの推移(1990〜2024年)を折れ線で表示します。 国を複数選んで比較でき、米国の伸びや湾岸産油国の急増など、長期の変化が読み取れます。
上部の「送金」に切り替えると、各国が移民から受け取る/海外へ送る送金額の純額を色分けします。 インド(受取+$107B)・メキシコ・フィリピンは移民の母国として送金を多く受け取り、米国(−$90B)・湾岸諸国は多く送り出します。人の流れとお金の流れが鏡像になっていることが分かります(World Bank・実測の国別総額/二国間の内訳は推計のため非表示)。
※ 数値は国連「International Migrant Stock 2024」(移民ストック・累積)。世界の国際移民総数は約3.04億人。
国際移民は、経済格差・紛争・少子高齢化・グローバル化を映す鏡です。次のような理解や判断の土台になります。
Q. 世界で最も移民を受け入れている国はどこですか?
米国です。外国生まれの移民が5,240万人住み、海外に住む米国出身者を差し引いた純でも+4,919万人と世界で突出しています。次いでサウジアラビア(純+1,345万)、ドイツ(+1,245万)、アラブ首長国連邦(+799万)、オーストラリア、カナダが続きます(2024年・移民ストック)。
Q. 最も多くの移民を送り出している国は?
インドです。海外に住むインド出身者は1,853万人で、純では−1,374万人。次いで中国(−1,006万)、メキシコ(−987万)、シリア(−803万)、アフガニスタン(−743万)、ベネズエラ(−707万)が続きます。紛争(シリア・アフガン)や経済(インド・メキシコ)など背景はさまざまです。
Q. このマップは「年間の移動」を表していますか?
いいえ。これは「国際移民ストック(累積)」で、2024年央時点で“外国生まれの人”が各国に何人住んでいるかを表します。日本国内版(転入超過=年間フロー)とは性質が異なります。国境を越える年間フローは世界では十分に測定されていないため、国連が整備した移民ストックを用いています。
Q. 日本の移民の状況は?
日本に住む外国生まれの移民は約341万人で、出身国は中国(約81万)・ベトナム(約59万)・韓国(約39万)・フィリピン・ブラジルの順。一方、海外に住む日本出身者は約101万人で、最も多いのは米国(約55万)、次いでタイ・オーストラリア・ブラジルです。差し引きの純は+240万人で、日本は移民を受け入れる側です。
Q. 「移民ストック」とは何ですか?
国連の定義では、出生国と異なる国に1年以上住んでいる人を国際移民とし、その累積人数が移民ストックです。労働移民・留学・家族移住・難民などを含みます。年ごとの増減(フロー)ではなく、ある時点の「滞在者の総数」を示します。
Q. 年齢構成や年ごとの推移は見られますか?
見られます。国を選ぶと、その国に住む移民の年齢構成(0-14/15-29/30-64/65歳以上)を表示します。また地図の下の推移グラフで、各国の受入移民ストックが1990〜2024年でどう変わったかを複数国で比較できます。なお年齢別データは2024年版に含まれないため、年齢構成のみ最新の2020年版を用いています(その他は2024年)。
Q. 移民の「送金」も見られますか?
見られます。地図上部で「送金」モードに切り替えると、各国が海外の移民から受け取る/海外へ送る送金額の純額(受取−送出)を色分け表示します。受取大国はインド(+約1,070億ドル)・メキシコ・フィリピン、送出大国は米国(−約900億ドル)・UAE・サウジで、移民の送出国=送金の受取国、移民の受入国=送金の送出国という鏡像関係が見えます。データはWorld Bankの実測の国別総額(最新年)。二国間(どの国へ送ったか)の内訳は移民数からの推計のため本マップでは扱っていません。
出生国と異なる国に住む人(国際移民)の、ある時点での累積人数。国連経済社会局が各国センサス等から推計。年間の移動量(フロー)とは区別される。
外国生まれの住民が多い国が受入国、海外に出身者を多く送り出す国が送出国。米国・湾岸諸国・西欧が受入、インド・中国・メキシコ等が送出の代表。
出身国を離れて各地に暮らす同一出身の人々(およびその共同体)。本マップの「在外移民の居住先」がこれにあたる。
受入(その国に住む移民)から送出(海外に住む自国出身者)を引いた差。プラスなら移民の純受入国、マイナスなら純送出国。
教育現場での活用アイデアをまとめました。
国を選んで「移民の出身国・在外移民の居住先」を調べ、植民地・言語・地理・経済のつながりを考察する。
進め方:
議論テーマ例:
シリア・アフガニスタン・ベネズエラなど送出超の国の背景を調べ、難民受入と国際協力のあり方を議論する。
進め方:
議論テーマ例:
出典: 国連経済社会局 人口部「International Migrant Stock 2024」 (UN DESA)。