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都道府県・市区町村の転入・転出を地図で可視化(住民基本台帳人口移動報告)
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日本人は毎年、都道府県をまたいで約252万人が引っ越しています(2024年・都道府県間移動者数)。 その結果、人を集める県と人が流出する県に分かれます。 このマップは、その「人口の移動(転入・転出)」を地図で可視化したものです。
2024年に転入超過(流入が流出を上回る)だったのは東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・大阪府・福岡県・山梨県の7都府県だけ。 残る40道府県は転出超過でした。最も人を集めたのは東京都(+79,285人)、 最も人が流出したのは広島県(−10,711人)です。
47都道府県を青(転入超過=人を集めた)と赤(転出超過=人が流出した)で塗り分けます。 色が濃いほど規模が大きく、ひと目で「勝ち県・負け県」が分かります。気になる県をクリックすると、その県の詳細(県別モード)へ切り替わります。
都道府県を1つ選ぶと、その県の視点で47都道府県を塗り分けます。青=選択県が人を集めた相手、赤=選択県から人が流出した相手。 右のランキングで「最も人を集めた相手/流出した相手」、選択県の年代別の純増減が確認でき、結果をカードでシェアもできます。
年齢階級(5歳刻み)を選ぶと、その世代だけの転入超過で全国を塗り分けます。20〜24歳を選ぶと、地方から大都市への若者の一方向の流れが鮮明に。 逆に60代では地方回帰(Uターン)がプラスに出る県もあります。
都道府県より細かい約1,700市区町村単位で、各市町村が人を集めているか流出しているかを塗り分けます。 同じ県内でも、中核都市(大阪市・札幌市・福岡市など)が周辺の市町村から人を吸い上げている様子が見えます。 ランキングで「人を集めた市区町村/流出した市区町村」を確認できます。
市をクリックすると、その市の相手別の流れが表示され、上部のトグルで引っ越し(住所変更)と通勤・通学(昼間の移動)を切り替えられます。 例えば横浜市は、引っ越しでは川崎市などと行き来する一方、通勤・通学では川崎市・港区・千代田区・品川区へ大量に人が流れる「東京のベッドタウン」の姿が見えます (通勤・通学は令和2年国勢調査の従業地・通学地集計)。
※ 数値は総務省「住民基本台帳人口移動報告」2024年(移動者=日本人+外国人、都道府県間移動)。経験則ではなく公的統計の実数であり、全国集計表(表1)と本マップの47×47データは全県で一致を確認済み。
地方県の転出超過は、その大半が20〜24歳(大学進学・新卒就職の世代)です。 たとえば北海道の2024年の純減6,285人のうち、20〜24歳だけで約4,500人。 子ども(0〜14歳)や中高年では出入りが小さく、「人口流出=若者流出」であることが年代別モードで一目で分かります。 一方、55〜64歳がプラスになる県もあり、定年後の地方回帰(Uターン)の存在も読み取れます。
東京都の転入超過は高度成長期から続く長期傾向です。2020〜2021年のコロナ禍では大きく縮小し、 テレワークによる「地方回帰」が話題になりました。しかし2022年以降は再び拡大し、集中は続いています。 「転入超過の推移」グラフ(1954〜、日本人ベース)で、その山と谷をたどれます。
三大都市圏で見ると、2024年に大きく人を集めたのは東京圏(+135,843人)だけ。 大阪圏(+2,679人)はほぼ均衡、名古屋圏(−18,856人)はむしろ転出超過です。 「大都市は人を集める」という通念は、実は東京圏にほぼ限られます。
人口移動は、雇用・教育・住環境・将来の生活インフラを映す「先行指標」です。人が集まる地域はそれだけ仕事や利便性がある傍証であり、人が減り続ける地域は将来サービスや交通が縮小するリスクを抱えます。だからこのデータは、次のような判断や議論の土台になります。
東京一極集中と地方の人口減少は、日本が直面する最大級の構造課題です。けれど「東京に人が集まっている」と言葉で聞くのと、自分の県・市がどこへ人を送り出しているかを地図で見るのとでは、当事者意識がまるで違います。このマップは、抽象的な問題を「自分の地域の話」に変え、議論と行動のきっかけをつくることを目指しています。
Q. 2024年に最も人を集めた都道府県はどこですか?
東京都です。他都道府県からの転入が転出を79,285人上回り(転入超過)、全国1位でした。次いで神奈川県(+26,963)、埼玉県(+21,736)、大阪府(+16,848)、千葉県(+7,859)、福岡県、山梨県の計7都府県だけが転入超過で、残る40道府県は転出超過(人口の社会減)でした。
Q. 逆に最も人が流出した都道府県は?
広島県です。転出が転入を約1万人上回り(転出超過 −10,711人)、全国で最も多くの人を他県に送り出しました。愛知県(−7,292)、兵庫県(−7,287)が続きます。大都市圏でも、東京圏・大阪圏へ人が流出する県があります。
Q. 「転入超過」とは何ですか?
他都道府県からの転入者数から、他都道府県への転出者数を引いた差です。プラスなら人が流入超過(社会増)、マイナスなら流出超過(社会減)。出生・死亡による「自然増減」とは別で、人の移動による「社会増減」を表します。
Q. このマップのデータは何ですか?外国人は含まれますか?
総務省統計局「住民基本台帳人口移動報告」2024年(年報・実数)です。市区町村への転入・転出届(住民票の異動)を集計したもので、日本人と外国人を合わせた「移動者」の総数を使っています。都道府県間の移動のみで、同じ都道府県内の引っ越しや、国外との出入国は含みません。
Q. 自分の県は「どこに」人を取られているのか調べられますか?
「県別ドリルダウン」モードで都道府県を選ぶと、その県が47都道府県それぞれと何人をやり取りし、純増減がプラス(相手から流入超過)かマイナス(相手へ流出超過)かを地図とランキングで確認できます。多くの地方県は東京・大阪など大都市へ若年層が流出する構図が見えます。
Q. なぜ東京一極集中が続くのですか?
進学・就職の時期(とくに3〜4月)に若年層が大都市圏へ集中して移動するためです。雇用・大学・賃金水準の差が主因とされます。ただし住民基本台帳ベースのため、住民票を移さない単身赴任・二拠点生活などは反映されず、実際の人の動きとはずれが生じる点に注意が必要です。
Q. 若者(20〜24歳)はどこへ消えるのですか?
多くの地方県では、転出超過のほとんどを20〜24歳(大学進学・就職の世代)が占めます。たとえば北海道は2024年の純減6,285人のうち約4,500人が20〜24歳でした。受け皿は東京・大阪・福岡など大都市。一方で60代前半はプラス(定年後のUターン)になる県もあります。地図の「年代別」モードで年齢階級ごとの流入・流出を確認できます。
Q. 東京一極集中はいつから?コロナで変わりましたか?
高度経済成長期から続く長期傾向です。バブル崩壊後やリーマン後に一時鈍化し、2020〜2021年のコロナ禍では東京都の転入超過が大きく縮小しました(テレワーク・地方回帰)。しかし2022年以降は再び拡大しています。「転入超過の推移」グラフ(1954〜)で山と谷を確認できます。
Q. 三大都市圏で人を集めているのはどこですか?
2024年に大きく人を集めたのは東京圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)の+135,843人だけです。大阪圏(大阪・兵庫・京都・奈良)は+2,679人とほぼ均衡、名古屋圏(愛知・岐阜・三重)は−18,856人で転出超過でした。
Q. 「推移グラフ」と「年代別・スナップショット」で基準が違うのはなぜ?
長期の推移グラフは1954年からの一貫した比較のため「日本人移動者」のみを使っています(外国人が統計に含まれるのは2013年以降のため)。一方、2024年のスナップショット地図・年代別・三大都市圏は「移動者総数(日本人+外国人)」です。同じ県・同じ年でも基準が違うと数値がずれる点にご注意ください。
Q. 市区町村(市町村)単位で見ることはできますか?
できます。地図モードの「市区町村」を選ぶと、全国 約1,700市区町村ごとの転入超過を色分け表示します(2024年・移動者総数)。大阪市・札幌市・横浜市・福岡市などの中核都市が大きく人を集める一方、周辺の市町村や一部の都市(広島市・福山市など)は転出超過です。さらに市をクリックすると、その市の「主な転入元・転出先(市同士の流れ)」が見られます(2025年・上位20)。政令指定都市は市単位で集計しています。
Q. 通勤・通学で「どこから来て・どこへ通うか」も見られますか?
見られます。市区町村モードで市をクリックすると、上部のトグルで「引っ越し(住所変更)」と「通勤・通学(昼間の移動)」を切り替えられます。通勤・通学は令和2年(2020年)国勢調査の従業地・通学地集計で、就業者+通学者が常住地(自宅)からどこへ通っているかの流動です。たとえば千代田区へは横浜市・世田谷区・川崎市・さいたま市から大量に通勤者が流入し、横浜市からは川崎市・港区・千代田区・品川区へ多くが通勤します。引っ越し(住民移動)とは出典も基準年も異なるため、住所を変える流れと、住所は変えずに毎日通う流れの違いが比べられます。
Q. 人口移動のデータを見ると何の役に立ちますか?
人口移動は雇用・教育・住環境を映す先行指標です。個人は移住・進学・住まい選びの判断材料に、自治体は地方創生・移住支援策の効果検証(EBPM=証拠に基づく政策立案)に、企業は出店・採用・不動産需要の予測に使えます。教育では「東京一極集中・地方消滅」を自分ごととして学ぶ教材になり、研究・報道では公的統計の一次情報として根拠に使えます。
他地域からの転入者数から、他地域への転出者数を引いた値。プラスなら人口が流入超過(社会増)、マイナスなら流出超過(社会減)を意味する。
転入・転出など人の移動によって生じる人口の増減。出生・死亡による「自然増減」と対をなす概念。
総務省統計局が毎月・毎年公表する、住民票の異動届(転入・転出)に基づく人口移動統計。都道府県間・市区町村間の移動者数がわかる。2013年分から外国人も含む。
東京圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)、名古屋圏(愛知・岐阜・三重)、大阪圏(大阪・兵庫・京都・奈良)の総称。人口移動の集中先として注目される。
Origin–Destination の略。出発地(移動前の住所地)×到着地(転入先)の組み合わせごとに移動者数を並べた表。本マップは47×47都道府県のOD行列を可視化している。
統計値の大小を地域ごとの色の濃淡で表す主題図。本マップでは転入超過=青、転出超過=赤で塗り分けている。
人口・企業・大学などが東京(東京圏)に集中する現象。地方からの若年層流入が続き、転入超過の大半を東京圏が占める状態が長く続いている。
地方出身者が都市を経て地元に戻るのがUターン、都市出身者が地方へ移るのがIターン、地元近くの地方都市に移るのがJターン。年代別データでは中高年層でこうした地方回帰の動きが見えることがある。
住民基本台帳人口移動報告のうち日本人のみを集計した移動者。外国人が統計に含まれるのは2013年以降のため、長期の年次比較には日本人移動者ベースが用いられる。
教育現場での活用アイデアをまとめました。
県別ドリルダウンを使い、特定の県が「どこから人を集め、どこへ流出しているか」を読み解き、地理的・経済的な背景を考察する。
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議論テーマ例:
転入超過の7都府県と転出超過の県を比較し、人口を集める地域の条件と、地方創生政策の効果を探究する。
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議論テーマ例: